祭りの後や車からが特に多い?日本のポイ捨て事情
世界的に見ても日本は衛生的できれいな町並みが多い国として知られています。
しかし、それでも地域によってポイ捨てはありますし、酷い所ではポイ捨てしたゴミで足の踏み場もない所も散見されます。
そんなポイ捨てがどこで最も行われるかというと、「祭りの後」や「車が通る所」が多いという事がわかっています。
車からのポイ捨ては、日本全国場所を問わず問題となっているゴミ問題です。車は現場から素早く立ち去れることから、ポイ捨てがしやすい条件が揃っていることも車からのポイ捨て増加を後押ししてしまっています。
また、車種によっては車内にゴミ箱の設置が難しいという問題もあります。車内は基本的に狭く、また車自体にはゴミ箱などが備え付けになっていないため、車の所有者がゴミ箱を設置したり、車内に入るような小さなゴミ袋を用意する必要があります。
それを面倒に思う人が車内にゴミ入れを用意せず、出たゴミは車外に捨てて処理してしまおうと考えやすいのも原因の1つでしょう。
また、車での移動中は顔がバレにくい、遠出している最中は地元ではないのでバレる確率が更に低くなるなど、捨てた場合のリスクが少なくなる事も車からのポイ捨てが多い原因になっていると言えます。
局所的、期間的に急激にポイ捨てが増えるのは「お祭りの後」が最も多いでしょう。祭りはそのエリアに住んでいない人も来るため、車同様「他所だから捨てても自分に影響がない」として捨ててしまう人が増えやすい傾向にあります。
また、デートスポットなどになることも多く、ゴミをゴミ箱まで持って移動するのが恥ずかしいから捨ててしまうという人もいます。加えて、祭り中は出店側が出す食べ物の容器などのゴミの量に、会場に設置されたゴミ箱の数が追いついていない事も珍しく有りません。
特に容器などは用意した段階では重ねていたり、敷き詰めて置かれているので体積が少ないですが、使用後はぐしゃぐしゃになってゴミ箱に捨てられることになるため、スペースを余分に占有します。
ポイ捨てされないためには、予想されるゴミの量よりも多めのゴミ箱を短い間隔で配置することも有効です。
また、人気店の周囲にゴミが集中する可能性があることから、定期的に溜まったゴミを回収する人員を用意するなどの対応もポイントです。ゴミ箱の数や空きに余裕を持たせることで「ゴミ箱がないからポイ捨てする」という人のポイ捨てを減らすことに繋がるでしょう。